電波時計のトリセツー同じ筒型乾電池でも違います!

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電波時計の取説

電波時計の電池を、間違わないで!

同じサイズ・同じ形状は、とても便利な統一された規格なのですが、電波時計にとってはちょっと意地悪な存在になってしまっている乾電池の話です。

結論から言うと電波時計には、アルカリ乾電池が必要という事です。

お問い合わせのなかで、よく聞くのは安売りで買ったからとか、100円SHOPだからかな、などなど。激安ショップでもたまに容量が抜けているのはあるようですが、ほとんどの場合購入店の品質によって電波時計の悪さをする事はないです。

※100円shopの乾電池の性能を本文で、テスター測定しています。

最近、電波時計を購入されたお客様から問い合わせが多くなっています。

もっとも多いのは、電池を取り替えたのに数ヶ月で止まってしまう、というものです。

時計の時間が、遅れたりして不正確になると、

「あっー、電池交換の時期なのね。」

となります。

ところが、

そう言えば数ヶ月前に取り替えたばかりだった

あまりに交換頻度が多い事を思い出して修理の依頼が来たりします。

さらに、5年・6年前に購入した壁掛け時計だから、故障だと決めつけてしまう人が増えています。

そこで、簡単なセルフチェックをお願いしています。

まず、電池を取り替えると時計は動いているか確認しています。

正確な時間の運針を始めるまで以前より時間がかかる気がするとも言います。

故障と思っているので、さらにチェックを続けてもらいます。

それでも、頭に浮かべるのがここ数年の原料高と時計製造国の工賃が上がり、従来品の値上げではなく廃番が相次いでいたことです。修理部品が終了しているものもあります。

それに伴い、新製品に置き換わっています。

修理というよりも、ムーブメントの交換となるので時計によっては、修理用部品が無くなっているものもあります。
ELECTRIC WAVE CORRECTING CLOCK

電波修正時計

話をさらに聞いています。

時計は一定の期間は正常?に運針しているようです。

そこで、修理として送ってもらう前に「電池」の確認をさせていただきました。

通常(電波ではない)の壁掛け時計では使えるのですが、電波時計には一定の決まり事があります。

1,「充電式の乾電池」を使っていないか?

何度も使えて、SDGsにも貢献しそうな電池の革命児ですが、電波時計(当店)の必要な単三乾電池の電圧が1.5V(ボルト)です。したがって、主な3 充電式電池の定格1.2Vですと0.3V少ないので、運針に不具合が出やすいです。

時計によっては、電圧が低下すると「秒針」をストップさせて、時間を維持する機能を持ったものもあります。

3 充電式電池は、特性的に初期の電圧が最後まで落ちないので、必要電圧を維持しながら使う機器にはメリットがあります。

2,同じサイズだからと言って「マンガン乾電池」を使っていないか?

こちらは、使い初めは1.5Vがあるので、気づきにくく電波時計に関してはやっかいです。

マンガン乾電池の特性は、1.5Vからゆっくりと電気量を減らしていきます。通常の時計なら1.0Vを切っても時間が狂うこと無く動くのですが、電波時計は1.5V付近を長く必要とします。

電波時計にマンガン電池を使用している場合、電波の受信状態にもよりますが時間が不正確になって合わなくなること多いです。

ただ、よく使われる単三形の乾電池は、マンガンとアルカリ以外にも性能がことなる性質のものがあるのでやっかいです。

サイズが同じ、単三形マンガン電池でもグレードがたくさんあります。

通常の壁掛け時計であったり、電波時計でも振り子付きなどは単三形のマンガン電池が使われています。その中でもそれぞれ「①R6S:一般(緑)・② R6C:高容量(青) ・③R6P:高出力(赤)・ ④R6PU:超高性能(黒)」とグレードがあります。

R6は単三形乾電池を表す国際規格(IEC)や日本産業規格(JIS)です。その後に付くアルファベットで、その特性の違いを表しています。

実際時計に使われる(付属)マンガン電池を見てみましょう。

この電池「①R6S:一般(緑)」は、多くの時計に使われているのを見ます。

①R6S:一般(緑):ロゴの背景がグリーンが見分けるポイントか?

①R6S:一般(緑):ロゴの背景がグリーンが見分けるポイントか?

「② R6C:高容量(青)」は、比較的大きな壁掛け時計に使われたりしますが、時計の運針程度なら少し長い期間の表示をしているような設計でしょうか。

② R6C:高容量(青)、本体色と一致していてわかりやすく親切です。

② R6C:高容量(青)、本体色と一致していてわかりやすく親切です。

「③R6P:高出力(赤)」は、時計の中でも振り子のように1.5V×2本=3Vを使い大きく動く駆動系に使われる事が多いようです。

③R6P:高出力(赤):こちらも本体と性能表示色が一致していてわかりやすい。

③R6P:高出力(赤):こちらも本体と性能表示色が一致していてわかりやすい。

このように、サイズが同じ単三形マンガン電池だけでも、このように性能が違います。用途別と言えば、普通の時計なら一般的な「①R6S:一般(緑)」でいいのです。

振り子付き電波時計は、同じ単三乾電池でも、マンガン電池とアルカリ電池で動いている。

振り子付き電波時計は、同じ単三乾電池でも、マンガン電池とアルカリ電池で動いている。

時間が合わなくなって来たり止まったら、液漏れ(そのまま長く放置すると)が発生しやすくなるので、早い内に取り替えるか、電池を外しておきましょう。

「④R6PU:超高性能(黒)」ですが、一番身近な所にありました。

よく「100円shop」だから、とかそこのPB商品だから・・・、という言い回しを聞くことがあります。

ところが、マンガン電池の世界では写真のように、10本で100円(税抜)のPB商品が超高性能ランクの単三形電池が販売されています。

この100円Shopのマンガン乾電池の性能ですが、R6PU:超高性能をうたうだけ合ってテスター計測で1.5Vを越えて初期電圧がありました。

ここまで、マンガン電池の種類やスペックを見てきましたが、電波時計の受信を安定して行うには、アルカリ電池の方が有利です。

一番、パワーを使うのが常時時間合わせのために使う受信です。

常時時間合わせのため、受信していることが多いです。電波の届きやすい所のほうが電池は長持ちします。そのため、マンガン乾電池の出力が弱くなると時計の運針が不安定になり故障だと思い込んでしまうことが多々あります。

それゆえ、電池の交換頻度が増えたりします。

マンガン乾電池や充電式電池でも、受信状態がよければ通常に動いているように見えます。意外と置き場所を変更した時などに、時間が遅れたり止まったりという症状を感じることがあります。

迷わず「アルカリ乾電池」を使ってください。

そこで、電波時計に使う運針や時間合わせには「アルカリ乾電池」を使うのが必須となっています。
「3」の表示のアルカリ単三電池

「3」の表示のアルカリ単三電池

意外と電池のパワーが必要です。

最近は、スマホのようにバッテリー充電が一般的になり、乾電池と言ってもサイズがピンとこない世代になっているようです。また、近年、時計に乾電池が付属されなくなっていますので、当店で付属して販売しています。

そこで、電池交換時に乾電池のサイズが一目でわかるように、数字が入ったものを使用しています。

気候が不安定な時、時間が合わないのは「停波」していることがあります。

電波時計は40 kHzと60 kHzの電波を受信しています。

日本国内では、2カ所の場所から電波を発信しています。

メンテナンス情報や停波情報など見ることができます。

時計が合わないという時に、一度見てみると安心です。

おおたかどや山標準電波送信所(40 kHz)

福島県田村市都路町/同双葉郡川内村境界の大鷹鳥谷山(おおたかどややま)山頂付近

JJY TX Log

はがね山標準電波送信所(60 kHz)

佐賀県佐賀市富士町/福岡県糸島市境界の羽金山(はがねやま)山頂付近

JJY TX Log

メンテナンスをはじめ、台風や大雨などで停波する場合があるようです。そんな日時に電池交換時期が近づき、時間が不安定と言うことがあります。

マンガン電池使用と停波の組合せで時間が合わなくなるというケースはかなり多いです。

電池交換の時期なのですが、その停波の日にぶつかると、時間を受信しないと故障と思ったりします。

そんな時は、アルカリ乾電池に取り替えて、停波の時間が終わるまで気長に待つのも一案かもしれません。

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